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会長挨拶 ごあいさつ



会長写真

会長就任の御挨拶

群馬県弓道連盟
会長 鈴木 康弘

平成27年度4月から群弓連の会長を務める鈴木です。群弓連の歴史から見ると弓道教室出身の会長は初めてでしょう。私は昭和46年の春、高崎高校を卒業 してすぐに家業を継ぎました。そんな私を父が心配して、たまたま広報で知った第1回高崎市初心者弓道教室に申し込みをしてくれ、当日こんな講習があるから と行くよう勧められたのが弓道との出会いとなりました。

それから45年目の今年に会長に就任することになりました。この間に様々な出会いがあり今日の私が形成されました。一番の大きな出来事は弓道をとおして 知りあった「のり子」との結婚です。そして四人の子供に恵まれしかも次男が弓道を高校からはじめ今日も続けているといういわゆる弓道家族です。

昭和60年、6歳の長男を頭に生後5か月の次女という考えられないほど大変な時に京都で教士になりました。私が32歳の時で家庭を顧みない弓引きでし た。しかしながら、平成21年10月東京審査で八段に合格した時には、弓道に関心を持っていないと思っていた家族全員が応援に来て、娘たちが目から涙を流 しながら祝ってくれた時、弓馬鹿である自分を親として認めてもらえた気がして本当に嬉しかったのを覚えています。

孔子の「礼記・射義」にもあるように、古代中国の科挙制度では弓を引かせることでその人物の「人格」「性格」「冷静さ」「素直さ」「勤勉さ」を、また、弓を引く時の顔の表情を見ることでその人物の全てが射に現れどんな人生を歩んできたかさえ見えるともいわれたそうです。
武道の祭典1月15日頃行われる日本武道館の「鏡開き式」においても弓道は最初の演目です。また、現在の社会においても「弓道」は一目置かれていると自負しています。
こうした伝統を守り次の世代の人たちに「日本の伝統文化・弓道」を伝えることが、現在生きている我々の使命であると信じています。

只々、楽しい弓は「弓道」そのものを冒涜することになってしまいます。中島 敦著「名人伝」の主人公「紀昌」ほどではありませんが習い・学ぶという修行はかなり努力が必要です。
私が弓道を始め「弓道」の素晴らしさを体験したことを書きます。当時の会長は三浦孝先生で、県連の例会の矢渡し時です。例のごとく定めの座に正座したの ですがいっこうに礼をしないのです。しばらくして会場にいた全ての者がこの異様な雰囲気に気付き会場は静まり返りました。すると三浦先生は礼をなさり、矢 渡しを済まされました。 
また、この三浦会長が以前の高崎城南弓道場に立ち寄られたことがありました。たまたま巻藁前稽古していた初心者であった私に近づき三浦先生ご自身がしゃがみこんで私の足踏みの違いを正してくださったのでした。

この二つの出来事があって、私の弓道修練の方向が定まった気がします。
連綿と続き、継承されてきた弓道の精神を私たちの代で変えてはならないのです。私達には日本の伝統文化である弓道を未来へ伝承する義務があるのです。
名人伝の紀昌のようにまで出来なくても、三浦先生のようになれなくても、群弓連の会員の皆様と手を携えて共に弓道修練を続けて参りたいと思います。
平成27年6月